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カラオケで1曲歌いきれない!1曲歌うだけのスタミナの使い方

カラオケに行く機会は多いけど、カラオケで全力で1曲を歌いきれない……そんなふうにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

今回はそんなお悩みの解決方法を3つのポイントに絞ってご紹介いたします。

3. 完璧に歌おうとしない

歌を1曲歌うだけのスタミナの使い方をするときに、完璧に歌おうとしないようにすると、上手に歌えるようになります。

先ほど緊張は思考の結果で起こると言いましたが、完璧を目指すというのも、緊張が強くなり、力みが生じ、スタミナ不足をまねく原因になります。

何かを行うときに完璧を目指せと言う人は多いものですが、そもそも完璧というのは100パーセント中100パーセントの状態です。

カラオケの採点で100点を目指せと言われて、100点が出せる人が何人いるでしょうか?

ほとんどの人が70点から90点くらいの間になると思います。

そんなほぼ不可能なものを目指す意味はなんでしょうか。

完璧を目指した方が良いと言っている人に、「なぜ完璧を目指した方が良いのか?」と質問しても、「そう教わったから」「完璧を目指さなければ完璧にはなれないからだ」などを言われると思います。

では、完璧を目指している人は、完璧になれたのでしょうか?

結果を見ればわかりますが、完璧を目指しても完璧にはなかなかなりません。

私は完璧を目指すことに何か意味があるとすれば、完璧を追うことで、継続することができるというところです。

目指すものがあれば、人は継続をしやすくなります。

たとえ絶対に届かないものでも、目標や目的が何もないよりはあったほうが、そこへ向かう力が自分に発生してきます。

しかし、完璧を目指し継続できる人は、かなり自分に自信がある人です。

自分に自信がなく、人前で強く緊張をしてしまうような人に、いきなり完璧を目指せといっても、あまりにも今の自分ではそこへ到達できないという気持ちから、余計な力みが生まれるばかりでなく、挫折にもつながりやすくなります。

人には段階(レベル)がありますので、その人の段階によっては、大きな目標を今持てる人もいれば、今は小さな目標から始める必要がある人もいます。

その人の今のレベルから見て、目標のレベルを設定する必要があるのです。

そして完璧を目指せば目指すほど、行動量も増えていくので、当然失敗も多くなってきます。

失敗を成功するための通過点と思える人は、完璧を目指していっても大丈夫でしょう。

しかし、失敗をおそれている状態の人には、完璧を目指すのではなく、今行っていることの、50パーセントができれば合格だと思います。

その人が70パーセントできていれば、それが完璧な状態だと私は思います。

今まで自分が思っていた完璧のレベルが100パーセントなら、70パーセントできたら満足できるように考えられれば、緊張も減ってくるでしょう。

そして緊張が減れば、エネルギー消費も減るので、結果的に、どんどん歌が歌いやすくなってきます。

物事は力めば力むほどうまくいかなくなっていくものなのですが、それがまだ分からない状態の人は、一度、力んで力んでを体験して、「それではうまくいかない」ということに気がつく体験をする必要があるから、そこに捉われるのではないかと思います。

失敗やつらいことは、「それがあったから今の自分がある」と、後から思えるものなのです。

しかし、今現在つらい思いをしている人は、視野が狭くなっており、そのことにはなかなか気がつけないだけなのです。

後から気が付くと言っても、ものごとがつながってくるのは、数日後のこともあれば、数十年後のこともあり、「なんの意味があってそれがあったのか」ということが分かる時期はバラバラです。

意味のないことは基本的にありません。

すべてのことが自分に意味のあることだと分かれば、今のつらさの意味も見えてくることでしょう。

つらいときというのは、何かを間違えているだけですから、改善を繰り返していくと、いずれ自分の求めている場所へ到達できるようになるでしょう。

完璧をやめるだけでも、スタミナが増えることも実感できることでしょう。

何事も難しいのはコントロールすることです。

コントロールをうまくするには、自分を知らなければいけません。

自分ときちんと向き合うことで、今まで認めたくなかったことを、認めなくてはならないようになることが、たくさん起きてきます。

たとえば、スタミナがない、声が小さい、声が大きすぎる上に裏がえってしまう、息継ぎが下手、リズム感がない、など、数え上げればいくらでも、自分が認めたくない部分は出てくるでしょう。

しかし、認めたくない部分をきちんと認めないと、改善をすることはできません。

人に指摘されてムッとしてしまう部分があれば、自分が改善する必要のある部分だと自分で気がついているから、指摘されて図星なのでムッとしてしまうのです。

指摘されて痛いところを、自分で認めることができる人は成長します。

イヤな気分になったら、なぜイヤな気分になったのかを、深く考えてみると良いでしょう。

歌を1曲歌いきれないというのも、理由なしには起こりません。

その理由を考えていき、改善を加えていけば、1曲の歌を歌うのもそんなにきつくないことが分かってきますよ。

なかなか自分に自信が持てない人は、

歌を歌うのが恥ずかしい!

羞恥心と劣等感を捨てる方法

の記事も読んでみてください。

まとめ

1曲を歌いきるためのスタミナの使い方をするには、全体の配分を考えて歌い緊張をほぐして力みを減らし完璧に歌おうとしないようにすることです。

すべてのことには、自分にあったコツがあります。

そのコツを見つけるまで、継続することを考えて、無理をしないようにしながら、続けていくと良いでしょう。

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奏音

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